プロポリスとはそもそも何？

健康効果や抗菌作用の効果の高さから日本でも注目されているプロポリスとは、そもそも何かということをよくわからないまま「なんだかよいものらしい」という認識の人も多いのではないでしょうか。
プロポリスはセイヨウミツバチが自身の巣を守るために巣の入り口や内部に塗布している物質で、日本では蜂ヤニとも呼ばれているものです。
松脂のようにベタベタとした粘着性の高い物質で、非常に高い抗菌作用、殺菌作用をもちます。

樹木の樹脂を主な原材料として働き蜂はいったん自身の体内に取り込み、分泌されるホルモンと再合成しプロポリスを分泌します。
プロポリスは人工的に合成することができないもので、そのために希少性が高いものとされています。

プロポリスを用いるのはセイヨウミツバチだけです。
日本にもともといたニホンミツバチはプロポリスを生み出すことも、自身の巣に塗布する行動は見られません。
その代りに頻繁に巣を作り変えて移住を繰り返すのです。
セイヨウミツバチは頻繁な住み替えをすることがなく、その代わりに巣を守り、よい衛生状態を長く保つためにプロポリスを用いるようになったとされています。
巣を襲おうとした外敵の死骸から発する微生物やウィルス、またミツバチ自身の排泄物から発生する微生物による感染病の発生などを予防し、巣や群れそのものを守る働きをします。

それほどまでに強力な作用をもつプロポリスですので、天然の抗生物質ともいわれ、セイヨウミツバチの生息している国々では２０００年近くも昔から人々に傷薬や抗菌剤として利用されてきました。
日本でプロポリスの効果や効能が知られるようになったのはほんの３０年前ですが、今では健康志向の意識の高まりに伴ってプロポリスの存在やその高い効能は広く知られるようになりました。